絵の基本鉛筆のブランド別比較です。
すぐになくなる消耗品なので、レビューを読むより色々なブランドを何本かずつ買ってみて
自分にあったものを探しても良いかと思います。

スケッチングペンシルやエボニーペンシルなど、少し変わったタイプの鉛筆類もここで紹介しています。


デッサンで使う場合、芯を長く出す、独特の鉛筆の削り方があります。
他、スケッチングペンシルのような鉛筆削りを使えない鉛筆も、カッターで削ることになります。
*カッターでの鉛筆の削り方*
右利きの場合は右手でカッター・左手で鉛筆を握り
左手の親指でカッターを押してすべらせるように削ります(左利きの方は全て逆の手になります)。
この削り方なら力は要りません。
正しくない角度で力まかせに削ると、芯が折れてしまったり、削った木肌が汚くなってしまいがちです。


♪管理人による初心者さんオススメ→
普通に下書きや練習に使うなら、廉価すぎなければなんでも○
(あまりにも廉価すぎるものだと質のよくないものもあるので注意が必要です。
昔、ダ○エーのSALIVというプライベードブランドの鉛筆を買ったら、たまに粒子の固まり?があって
紙にひっかかってザラザラして書きにくかったりしたことがありました。
画材マニアのくせにそんなの買ってみるなよって話なんですが…
uni系なら廉価版のuni starでも安定していて、そういうことはありません)
デッサンなどで本格的に使うなら ステッドラー マルスルモグラフ


ステッドラー マルス・ルモグラフ鉛筆100
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ステッドラー マルスルモグラフ鉛筆(8B〜9H)

青のボディでおなじみの描画用鉛筆、安心して使えるスタンダードな品です。
特に、薄いもの(H以下)はこの硬さと色合いが良い感じです。
おすすめできる品だと思います。

若干芯が折れやすいので、扱いを少しだけ丁寧にするといいかもしれません。


ファーバーカステル カステル鉛筆9000(8B~5H)

グリーンのボディです。カステル商品の割には使用人口はやや少なめに感じます。
色味がかためで、微妙に粉っぽくザラザラした質感。
他ブランドの同じ硬度のものと比較して、ややひっかかりやすく感じます。


三菱鉛筆 uni(ユニ)(6B〜9H)

えび茶色のボディの有名商品です。非常にベーシックで一般筆記によく使われます。
まろやかな感じのグレーで、デザインや製図系より やや硬筆書写向けかも。
なめらかなので、 HBぐらいでも他のブランドのものより柔らかい印象に感じます。
例えば管理人はいつも濃い鉛筆しか使わず、ステッドラーだとBでも固すぎて合いませんが
uniだとHBでも意外に大丈夫だったりします。
ルモグラフとは逆に、B以上の比較的濃いものの方が評価が高い鉛筆な気がします。
メジャーな品なので、入手しやすいことも強みと言えそうです。

uni starという廉価版もあります。
uni独特のなめらかさはなく、紙によっては若干シャリシャリするような感じもあるので
廉価とはいえ描画用にuni starを買うことはないと思います。試し買いもしなくていいかも。
uni系が揃っている画材屋でもuni starの取り扱いはなかったりすることがあります。

Hi-uni(ハイユニ)はuni starとは逆に、uniの高級版です。
絵に使われる場合にはHi-uniの方がややメジャーかもしれません。
地味ながら実にきっちりしたなめらかさで、スムーズな制作を助けてくれます。
心なしか、手への負担も軽いような気がします。おすすめです。
逆にここまで滑ってくれなくてもいい・uniでも十分という場合もありますので
本数を揃える場合はuniと使い比べてからでいいと思います。
ハイユニ アートセットという名前で
10H〜10Bまでの
世界最多22硬度を揃えた描画用セットも発売されています。

uni・ユニスター・ハイユニ共通で
本体に入っている字(印刷ではなく、薄く刻印のように入っている文字)の
最初の2ケタは製造年かもしれません
(購入時期からの個人的推測で、未確認の情報です)


その他:カランダッシュ グラフウッド(9B〜4H。
本体塗装がシルバー系グレイで、芯の濃さによってボディカラーの濃さが違うのが
見た目にも濃さが分かりやすくおしゃれです。他の鉛筆に比べてかなり高価になります)、
カランダッシュ テクノグラフ(6B〜4H。イエローボディです)、
ダーウェント グラフィックペンシル(9B〜9H、ボディカラーは黒に
ダーウェント独特の形の線がオレンジで入っています)、
ロイヤルターレンス ヴァンゴッホスケッチ鉛筆(9B〜4H、廃盤)、
リラ アートデザイン(6B〜4H、ボディカラー黒です)、
スワンスタビロ マイクロ8000(廃盤。わりと良い品でした)
など



ファーバーカステル グラファイト鉛筆

全体が芯でできていて、真っ黒の鉛筆です。

普通の鉛筆より少しだけ太いですが
普通の鉛筆と同じように、鉛筆削りでも削ることもできます。

管理人は鉛筆の持ち方がおかしく
削ったところと持つところの境目(普通の鉛筆でいう
塗装された部分と木の色の部分の境目)ギリギリを持つ癖があるので
使うたびに毎回手を汚します…
普通の鉛筆の「木」の部分に触れる持ち方の方はお気をつけ下さい。

同じようなタイプの商品として
カランダッシュ グラフストーンなどがあります。


ホルベイン スケッチングペンシル

スケッチ用に芯が厚く平たく幅広くなっている鉛筆です。
最初見るとびっくりしますが、
持ち方にさえ慣れれば意外に使いやすいです。
太いので広範囲の塗りや、鉛筆カーボンするときに便利です。

独特の形のため、鉛筆削りに入らず
自分でカッターなどで削ることになりますが
慣れていないと芯が折れてしまうことがあるのは
普通の鉛筆と同じです。
カッターでの鉛筆削りに慣れていない方は、
幅の広い面を削る時だけは慎重に削ると折りにくくなるはずです。

他にスケッチングペンシルはARTETJEなどから出ています。
塗った見た目はそれほど変わらないですが、
ARTETJEの方がやや粉っぽい描き味に感じました。


有名なアーチストやデザイナーに日常的に愛用されていますファーバーカステル ピットモノクロ...

サンフォード エボニーペンシル

硬さのバリエーションなしでグレー1色のみ(3B〜6B相当)です。

人間のメイクアップ(アイブロウ)用にも大変人気で
個人的に絵よりメイクに使っている方が多いぐらいの印象がありますが、
基本的に画材は人体に使うことは想定されていない(有害なものもある)
ので、描画のみの使用が良いのではないかと思います。


カランダッシュ チャコールペンシル

芯が木炭でできているため、
作品の仕上がりは鉛筆ではなく木炭に近いです。
鉛筆ではなく木炭のタッチをお求めの方に。
鉛筆型で手が汚れにくい形になっているのが長所です。
鉛筆よりわりと太いので、鉛筆削りなどには入らないことが多いです。

濃さは2B〜Hの4種類に分かれていて、
Hなどはかなり硬いので、普通の木炭とは違う感じがします。

チャコールタイプの鉛筆には他に
ヴァンゴッホ、ホルベインなどがあります。


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