日本画絵の具レビュー

日本画用の絵具レビューです。
岩絵具は他の絵具と違い「粉」の状態なので、温めた膠(ニカワ)を入れて指で練り、水で溶いて使います。
粒の質感が出ることから、独特の風合いのある仕上がりになったりもします。

注意点ですが、
画材は基本的に有害なものが多いので、指で練ったりした後は手をよく洗って下さい。

管理人自身、他の画材ほど詳しくありませんので、知っている限りのおおまかな種類の紹介のみです。

一緒に使う画材→皿と筆洗(陶器が一般的)、水干絵具と胡粉用には乳鉢と乳棒、
日本画の筆(面相などで輪郭を描き、彩色筆で色を付けたり隈取筆でぼかすことが多いです)や刷毛、
紙(麻紙(まし)等)と水張り用のパネル(ドーサ引きをしていないものにはドーサ引き用刷毛も)、
膠など


岩絵具

鉱石などを砕いた天然ものと、人工のもの、合成ものがあります。
天然ものはわりと高価です。天然の朱(しゅ)は洗い(浮いてくる黄色っぽい硫黄分を捨てる作業)が必要です。
色の深みが魅力です。
人造岩絵具は、中間色など色数が多いです。値段もやや安く、扱いやすいです。

表記が普通の絵具と違って、5~13、白(びゃく)という分け方になっており
5が一番荒く、数字が大きくなるにつれ粒子が細かく、白が一番細かいです。
粒子が細かい方が色が薄くなります。

人工:ナカガワ 鳳凰 新岩絵具など


水干(すいひ)絵具

岩絵具の下塗りなどに使います。
こちらも岩絵具と同じく、膠で溶く必要がありますが
岩絵具と違い完全に溶けるため、粉の粒子が残りません。
吉祥 水干絵具ナカガワ 鳳凰など


顔彩・鉄鉢

角型のタイプが顔彩、丸皿のものが特に鉄鉢と呼ばれます。
普通の水彩絵具に近い、水で溶いて使う画材なので、絵手紙の制作などにも簡単・便利に使えます。
古典的な日本画風の色だけでなく、パールカラーなどもあります。
吉祥 顔彩クレタケ 顔彩深美クレタケ フィス
ホルベイン 新顔彩など。


ホルベイン 日本画絵具 彩

チューブ入りで販売していて、
膠と混ぜることで日本画用絵具としても使える水彩絵の具です。

そのまま水に溶かすと、普通に不透明水彩として使えるので
水彩の経験があって日本画に興味のある方は
これを買ってチャレンジしてみるのもいいかもしれません。


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