ミリペンや、
それに近い使い方をされるロットリングなどの製図ペン、ボールペン、さらに万年筆のようなペン先のペンをまとめて紹介しているページです。
これらを全部まとめてしまうのは邪道だと思いますが、漫画の作画だとこのあたりは全て同じようなくくりになるので、便宜上ひとまとめにしています。

ミリペンは均一な線を引くのに向くほか、つけペンなどが苦手な人でも扱いやすい画材でもあります。
力を入れなくても書けます。筆圧や力は必要ありません。
むしろ細いやわらかいペン先の場合、筆圧をかけるとつぶしてしまう場合があります。
筆圧が強い方の場合、筆圧と力を入れずに書く・書ける感覚を一度意識してみるといいかもしれません。

マルチライナー ブラシなど、
ミリペンと同じブランドで発売されている筆ペンタイプのものは筆ペンのページをご覧ください。


管理人おすすめ→ピグメントライナー、ティッキーグラフィック、ピグマグラフィックあたり
ロットリングのラピッドグラフ/イソグラフは上質ですが、管理が出来る方向けです
アマチュアならハイテックCあたりを使うのも手軽なのでありだと思います


サクラクレパス ピグマ、
ヌーベル ピグマグラフィック
(耐水性)

ヌーベルを展開するターレンスジャパンはサクラクレパスのグループ会社なので、
ピグマと同じくピグマグラフィックもサクラ系列の商品になります。

ブラック・レッド・ブルー・グリーンの4色(0.1のみ8色)バリエーションです。
コピックにもにじみにくいです
(強く描きすぎていたり、乾ききっていないと流れる場合もあります)。
描画にも一般筆記にも使いやすく、入手もしやすく廉価でオススメです。
0.05などの細い先端でも、マルチライナーより少し頑丈なように思います。

買ってびっくりしたのですが、1.0以上の太さだとニブの形と描き味が違い
膨らみがあってやわらかい感じです。
ピグマブラシとも違う独特の感じですが、個人的には好きです。
(他ブランドのミリペンは同じ形のまま太くなっているので、これはピグマ特有です)

ヌーベル ピグマコミックラインという、
0.5と0.8の2種類の枠線用ペンもあります。
通常のピグマより濃いらしいですが、管理人は未購入なので未確認です。
ピグマ自体が優秀ですので、こちらも普通に使いやすいのではと推測します。


ピグマグラフィック 0.05 ブラック
マルチライナー 0.3

コピック マルチライナー

コピックが有名なぶん、このマルチライナーも比較的有名なミリペンです。
ブラック以外に、クールグレー・ウォームグレー・セピア、
ワイン・コバルト・オリーブの色バリエーションがあります。

コピックににじまないと宣伝されていますが、
強めに塗りこんであったり乾ききっていなかったりするとにじむ場合や、
消しゴムをかけるとわずかに線が流れる場合があります。ご注意下さい。

ほかの補助ペン類と比べてやや軟らかいぶん先がもろく
0.05などを使うと、インク切れの前に破損で使えなくなりがちです。
ペン入れし忘れた部分の描き足しなど、あれば色々便利な画材ですが
極端に細いものは壊れ(壊し)やすいと覚えておいた方がいい商品。
筆圧の高い方は特に注意が必要です。

コピックマルチライナーSPという詰め替えやペン先交換ができるタイプもあります。
こちらはマットなメタリックボディです。12色のカラーが発売されています。


コピックドローイングペン

万年筆に近い形をしているペンです(のでミリペンとは違いますが、
マルチライナーと一緒にまとめました)。F01は細く、F02は太書きタイプです。

Fタイプは線が若干カスれやすい?ように思います。
F01は極細タイプですが、基本的に線が太くなりがちな上、変化はつけづらいです。
均一な線でなく、線に変化をつけたい方が買うことが多い商品だと思いますが
線に変化をつけたいというこだわりがある人ほど納得しづらいかもしれません。
つけペンの細さ・自在さに慣れている方がつけペン代わりに使うには厳しいと
個人的には思います。

Pタイプはインクカートリッジタイプなのですが、線がちゃんと細く
こちらの方が使いやすいかもしれません。


ÉçÉbÉgÉäÉìÉOÉâÉsÉbÉhÉOÉâÉtIPL 0.1

ロットリング

(太さ0.1、0.13など〜2.0まで)。
言わずと知れた高級製図ペンです。
値段は高めですが、スペアニブなどパーツのバラ売りもしています。
ラピッドグラフはインクがカートリッジタイプ、
イソグラフはインク注入式です。
なおイソグラフはインクが入っていない状態で売っているので、
そのままだと書けません。イソグラフ購入の際はインクの確保もお忘れなく。
(イソグラフのインクはボトル以外にカートリッジもありますので、
ラピッドのカートリッジとイソグラフのカートリッジを間違えないようご注意を)

ISOと書いてあるものは太さ基準が厳格なので、きっちりと細さが揃っています。
逆に0.1など、ISO表示がないものはISOほど厳格な細さではないので
0.1よりも0.13ISOの方が細いという逆転現象が起こったりしています。
なので一番細いものが欲しい場合は0.1でなく0.13ISOを買った方がいいようです。

管理人が持っているのはラピッドの方です。
キャップを回して外す形なのは少し面倒ですが
細かい線まで引きやすい、しっかりとした作りで、精密作業に適します。
印刷の出も良いです。
…が、
ロットリングは値段が高い上に管理が大変なので、使う人を選ぶ気がします。
ありがちなのは「先をつまらせて書けなくなってしまった」で、管理人は他にも
ラピッドのカートリッジ交換がうまくできずインクがもれてきてしまって
新しいカートリッジを一つダメにしたことがありました(不器用)
管理しきれない!という場合は、安いミリペンを使い捨てにした方が楽なので
ロットリングの描線の質をとるか、楽さをとるかは分かれ目だと思います。

ロットリングがいいけど、ラピッドやイソグラフは管理しきれないという場合、
ティッキーグラフィック(旧名:ゾノックスグラフィック)という
使い捨てタイプのペンもあります。こちらのキャップは引っ張れば開きます。
0.5mmと0.8mmの間に0.7mmがあるのが珍しいです
(他のほとんどのブランド同様、0.6mmはありません)。
ティッキーも一般的なミリペンに比べ値段は少し高めになりますが、
やわらかめで書き味の良い商品だと思います。
減ったなって分かるくらいインクが少なくなってくると
0.2、0.3、0.4の合計3本(0.4は3回リピ買いして、最後の1本だけ)で
透明な持つところのパーツとペン先の黒いパーツの間から
液漏れしてきて手が汚れたことがありました(原稿は汚れず)
0.1をペン先を上にして立てていたときは最後まで漏れませんでした。
書き味大好きだったのですが、さすがに液漏れ3本を許せる値段ではないと思い
最近買わずに他のペンも探しています



その他:アイシー コミックライナー(太さ0.05のみ、4色展開)、
サム カラーマスターミリ
スライダ ファイングラフィック
タチカワ ファインポイントシステム(黒・赤・青・緑、油性と水性の両方あり)、
ホルベイン マクソンプロカラーII(油性は黒のみ・水性は黒とセピア2色)、
三菱 リブ(学校の書写などでも使われています)
MAXON コミックペン 枠引き用0.8など

パイロット Hi-TEC C(ハイテックシー)

ミリペンとは違い「ボールペン」ですが、
ミリペン代わりに漫画によく使われる商品なので一緒に紹介しておきます。
文房具屋さんなどに普通に売っていますので入手しやすいです。
つけペンになじめずにこれを使う方、携帯用にこれを持つ方もわりといらっしゃいます。
微妙に乾きが遅い時があるので、上から消しゴムをかける場合はお気をつけ下さい。

中高生などアマチュア層に絶大な人気がありますが、
「ボールペン」のため、先端が細すぎるとインクがつまり、途中で出なくなりやすいので
できれば0.4mm以上が細く・そこそこ安定していておすすめです。
0.25mmを使いたい場合には「きっと途中で詰まって出なくなる」ぐらいに
割り切って買った方が良いと思います。0.3、0.4でも途中で出なくなることはあります。
0.5だと結構安定して、詰まりがほぼない気がします。

性能の話ではないのですが、
使い切るまでに必ずといっていいほどキャップがひび割れるのが毎回気になります。
キャップを開け閉めすることで負担がかかるんだと思います。

パイロット ドローイングペン

水性は黒・赤・青の3色、油性は黒と赤の2色があります。
アート向きのきっちりした作りで、使いやすいです。

0.5を使ったら、他のミリペンより、先端ニブ部分がなぜか「長い」ような気がする書き味でした。実際比べるとそこまででもないのですが、理由は不明です。
この感じが好きな方はお気に入りになり、逆に慣れない人もいるのではと感じます。

デリータ ネオピコライン2

書き味柔らかめで、ペン本体がなんとなく軽い感じです。
やわらかいのはいいことだと思うのですが、そのぶん0.05以下だと
マルチライナー並みかそれ以上に先がつぶれるのが早いと感じました。
しかも先が曲がった段階で、マルチライナー以上に全く書けなくなります。
「筆圧の高い方は0.05以下の細いものはやめた方がいい」と思います。


ステッドラー ピグメントライナー

耐水性・耐光性の水性インク、黒のみです。

ピグメントライナーは0.05のあとは、
0.1、0.2〜0.7、0.8まで0.1ミリ刻みで展開しています。
ほとんどのミリペンは0.5と0.8の間の太さがないため、0.6や0.7は希少です。
新しいものは本体に18h cap-offの丸いマークが印刷されていて、
これはキャップが開きっぱなしになっていても書けなくならない仕様のようです。

1本294円と、ミリペンの中では比較的高めですが
個人的に気に入っているミリペンです。作りがしっかりしていて書き味も良いです。


OHTO グラフィックライナー
(耐水性、0.05、0.1、0.2、0.3、0.5)
ボールペンなので、1本157円と比較的値段が安いです。
先がボールペンのように(ニードルポイント)になっていて、
構造上、0.05のような細いものでも先が折れません。描き味もかたいです。
細いペンを使いたいけど、筆圧が高くていつも先が折れてしまう…という人には
かなり便利で経済的だと思います。

コピックドローイングペン F01

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