画材の話ではないのですが、この場を借りて書きたいと思います。
講談社フェーマススクールズ(KFS)という名前の広告や、コンテストを見た事はありませんか?
実は管理人は高校1年から大学2年にかけて
講談社フェーマススクールズ(以下「フェーマス」)クリエイティヴ・アート・コースを受講していました。
(このサイトでレビューしている画材の種類は妙に幅広いですが
フェーマスの教材として使ったガッシュや
フェーマスから送られてきたパステル鉛筆などで、種類が増えた
つまりフェーマス受講も原因の一つです)
本来の期間は3年なのですが、大学受験にかぶってしまったため
無料延長制度利用ギリギリの4年で卒業しました。
専科はイラストレーション専科です。
未受講の方への情報提供のため、
卒業生のごく個人的な主観で、スクールの事を語りたいと思います。
長くなっていますが、思った事は全部書きました。
結論だけ見たい方は色付きの部分だけ読むか、一番下まで一気にスクロールしてください。
*前置き*
まず前置きしておきますが、 フェーマスは「通信教育」です。
それ以上でも以下でもありません。
「講談社」とついているため、講談社へのパイプがあるのかなと思われがちで
実際、講談社の出版物でイラストレーターとして仕事をされている方もいますが
フェーマスがなくても仕事をとれるぐらいの実力がないと、普通に卒業するだけで終わります。
コネ目当てで受講するものではありません。
また、ただの通信教育であって詐欺ではないことは、卒業生として最初に断言しておきます。
*勧誘について*
それではフェーマスについて
誤解を受ける方も多い短所から書きたいと思います。問題だと感じるのはまず
1、「アートタレントテストの結果が良かった」という勧誘方法 です。
「アートタレントテストに応募したらスクールに勧誘された」という方は、
ネットで検索すればたくさんいらっしゃいます。
私も、絵に興味があって、講談社のカルチャースクールを探してるうちに見つけた
アートタレントテストを出したのが始まりでした。
私は卒業生ですが、その私でさえ
アートタレントテスト自体、もともとスクールに勧誘するためのものなんだとは
あの会場に行くまで分かっていませんでした。
テストを出すと電話がかかってきて、どこかの会場に呼び出されます。
学生だと親も呼ばれます(呼ばれました)。受講してもらうためです。
言われることはお世辞というより、ほとんど全部勧誘の一環と思って聞いた方が良いです。
才能がありますよみたいな内容は通信教育の勧誘文句です
(というのは、フェーマス基礎課題の「構図」のところで、あの構図センステストと同じような例題が出て
こういうのは才能に関わらず分かる、普遍的な内容だと受講生はみんな知ることになるからです。
また、私は当時美術部で、あんな問題で普通は合格しないはずがないこともよく分かっていましたし、
私が「将来〜になりたい」って言ったのに対する返事の仕方から、受講させようとしてるのも見え見えだったからです)
受講する気はないけど講評だけちょっと聞きたいと思って行くと、ムダになる可能性があります。
受講する気がある場合、言われることは( ´_ゝ`)フーン ぐらいに受け流して
スクール本体を見極めるといいと思います。
私はテキストとか見てました。
受講する気がなかったら、何度か連絡されてもはっきり断れば大丈夫です。
勧誘についてもっといえば、正直
アートタレントテスト経由かコンテスト経由しか入学ルートがないのは変だと思います。
私は講談社のカルチャースクールを探していてアートタレントテストを見つけたので、
別にテストなしではじめから学校案内届くとかでも良かった、と今でも思っています。
あの勧誘方法は、初めからやってもいいかもと思ってる人と、全く受講する気のない人、両方にとって
デメリットがあると思います。
2、学費がいくらなのか公開していない→呼び出して初めて公開する
疑問に思っていたのがこれです。
学費、KFSのサイトに載っていないですよね。
いくらなんだろうと思いながら話を聞きに行ったので、すごく高くて本当にびっくりしたんですよ…。
「学費は内緒」という通達はないので、ここで書きたいと思います。
当時(21世紀になってからです)、クリエイティヴアートコース特別専科は
受講申込金5000円・入学金63000円で
学費905000円(教科書代、技法ビデオや画材などの教材費代、
ビデオスタジオなどの設備費、授業料6期分)、
消費税48650円で
合計102万1650円でした。
通信教育で103万円の衝撃は大きかったです。
普通コースと言って、ビデオ添削などをなくして72万2000円のコースにすることもできました。
ちなみに2009年現在はビデオがDVDになったり、マンガ専科・絵本専科が増えるなどしている分、
さらに値段が上がっているようです。
クリエイティヴ・アート・コース志望の方は150万から200万は覚悟して下さい。
3、呼び出し+勧誘、高額教材 の組み合わせで、一種の詐欺商法にかなり似て見える
卒業した人間だからこそ言わせていただきたいのですが
あのやり方では世間のフェーマススクールズへのイメージが悪くても当然だと思います。
なんだか怪しげに感じられるため、真面目に勉強したい人も恐がって受講しづらい
(私も「講談社」と付いていなかったら、絶対に受講に踏み切らなかったことは確かです)&
卒業生のイメージまで悪くなるので、あの勧誘方法だけは本当に改善してほしいです。
なお、別に買うまで会場を出られないとか、
何人も人が居て囲まれるということはありませんでした。
相手は一人(私の場合、強くなさそうなおばさん。)でしたし。
一人ではない場合もたまにあるようですが、
勧誘方法が怪しげなだけで詐欺ではない
(こんな書き方をしないといけないのが、卒業生として情けないのですが)ので大丈夫だと思います。
*内容について*
続けて、個人的に気になった点から書きます。
4、添削担当者の質にムラがある
だいたいの添削者は普通というかまともというか、通信としては妥当な印象です。
うまい人はうまいんですよ。1回だけうめぇ!て大笑いしたことがあります。
うめぇって笑わなくてもしっかりした絵の方もちゃんといます。
問題は、そうでもない添削者がたまーにいる事です。
当時の自分よりはマシといえばそれはそうなんですが
美術部とはいえ高校生とか大学生、10代の人間がうまくはないと思ったあたり、察してください。
デッサンが狂う狂わない以前に、直視したくないほど絵に癖がある人が1、2人いて
「その絵で作例出されても、こっちだってツッコミたいわ」ということがあったので
個人的には、勧誘方法より学費よりあの1、2人の添削員の 絵 に一言言いたいぐらいです。
個人的な理由で話が逸れましたが、添削は的外れではなく、一応一通り指摘があって適切とは言えるものの、
添削レベルは人にムラがあるので完璧といえるほど高くはないという感じかもしれません。
美大卒の人、専門学校卒の人、美術系短大卒の人、いろいろいらっしゃるのですが
五美大クラスの有名大出身の人がみんな一番うまいというわけではないと学びました。
××美の人がみんな下手なんじゃない。うまい人もいたんだ。
妙にシャープなクセがあったり、なんか変だと思う絵の人はみんな××美系なんだ。
5、学費が高い
これらを総合すると、値段に内容がやや見合わないかもしれない…と感じたことがあります。
内容そのものがひどいというのではなく、
学校法人等の認可を受けていない通信教育としては非常に学費が高い部類ですので
コストパフォーマンスが悪い、という印象です。
それと短所までいかない部分が二つ。
・評価はやや甘めです。
A〜D(Cが平均、Dが「平均以下・要努力」、Bで「平均以上」、Aで「優れている」)の評価で
私は24課題中BとB+(B+はAに近いBだそう)が半々ずつくらい
B−(マイナス)が2回、
最後の課題だけA−が1回でした
このサイトは画材とドールだけなので絵をさらしていないのですが
当時の私の画力は美術部部長の高校生程度・美大受験者未満と思ってください。
「予備校通いでもない高校生でも『平均以上』とれる」レベルということです。
プロ用としては、厳しくないなというのがお分かりいただけるでしょうか。
AはAとA−に分かれ、Aは全体の0.3%・A−は全体の3%程度だそうです。
A−のときもそれほど素晴らしい出来だったわけではないので
プロイラストレーター(志望)なら全部Aか、どんなに失敗してもA−で当然、ぐらいのレベルかも?
甘い、とは「やさしい」とも言えますし
趣味でやる方ならあまり厳しい評価だとつらいと思いますので、一概に短所とは言いきれません。
・通信教育をちゃんと続けられる人が少ない
これは完全に本人の問題ですが、向き不向きはかなりあります。
進×ゼミとか、通信教育を出さずにためていたような人は受講前に一考が必要です。
卒業した私は、勉強などでも塾・予備校に一切行かず、通信教育だけのタイプでした。
長所ですが
テキストはまともというか、良いと思います。
というより、会場に呼ばれて見たテキストが気に入ったので受講したといっても過言ではありません。
そもそも美大は絵の描き方を細かく教えてくれる学校ではないので
フェーマスは美大とはまた違った勉強になります。
その点でテキストの内容は、通信としてはしっかりできていると思います。
入ろうと思ったきっかけであるテキスト、特に構図などの基礎は
人生において構図というものを考えたり指摘されたことがそれまでなかったため
あれだけで私には数万ぐらいの価値はあったとは思っています。
それと添削を24課題もやると、自分のやり方や長所短所も見えたりします
(無理して絵の具で描いていた→結局慣れている画材が一番と思って課題もいつもの画材にした、
構図が甘いときが多い、色はほめられる、人体を描くときにやってしまう自分のクセ…など)。
ビデオ添削も、人が絵を描くのを見られるという点では当時は新鮮でした。
10代のうちの受講・卒業だったため、高かったですが
やってよかった程度のものは 少しは、身に付いたかもしれません。
というわけで私の結論を言うと
「やって得たものは一応あったけど、未受講の人に積極的には勧めない」です。
勧誘方法ほどひどい内容ではない&テキスト等は基礎としてちゃんとできているものの、
学校法人等の認可がなく、そういった通信教育の中では高額でコストパフォーマンスが悪いのが理由です。
自分の求める学習内容が、フェーマスにありそうなら受講も良いと思います。
ただ、安易に「美大でなくてもプロになれるかも」という期待からフェーマスを始める人も
かなり多い気がするのです。…私もそうだった気がしますし。
100万以上もお金があったら画材も作品集も描き方本も買えて、美術館にもたくさん行けます。
違う学校だって行けるかもしれません。
絵を仕事にするルートはフェーマス以外にたくさんあります。
逆に、フェーマスを受講・卒業してプロになる場合もありますし、なれない場合も多いわけです。
なので、フェーマスが純粋にご自身の求める学習内容かどうかが一番大切です。
そうでないなら、他の選択肢もある。
それが今回書きたかったことです。
美大に行きたい人なら、フェーマスではなく美術予備校に行くべきです。
趣味でやるにあたって基礎を固めたいなら、参考にはなると思います。
勧誘方法を変え、一部の添削者の質がわずかでも上がり、学費が下がるなら人に薦めても良いと思います。
もしテキストとか課題集を見る機会があれば、ちょっと見てみてもいいかもしれません。
ヤフオクなどネットオークションにはたまーに中古が出品されています。
| SEO | [PR] @₦ ďAEx@킯菤i | ^T[o[ uO SEO | |