筆ペンは、手軽に筆のような効果が出せる文房具です。
漫画などにもよく使われています。
ミリペンと同じブランドから出ているものもありますので、
←ミリペンレビューと合わせてご覧ください。

「ふでペン」と総称されますが、
「毛筆」
「非毛筆」
タイプの2種類があります。

「毛筆」とはっきり書いてあるものは細い毛の密集している、いわゆる「筆」に近い形のタイプです。

「毛筆」と書いていないものは
フェルトやナイロンのかたまりのようなスポンジ筆(画材だとコピックのスーパーブラシ系をイメージしてください)
の場合があります。
この「非毛筆」タイプは呼称が一定しませんが、かぶらタイプと書いてあったりするメーカーもあります。

効果を狙った書き文字などには、「非毛筆」タイプは、カスリが出ないためオススメできません。
ベタ塗りならどちらも全く問題なしです。
ツヤベタなら、毛筆タイプも良く、
非毛筆も、毛筆タイプのような毛の乱れが出にくくかすれないぶん、こちらが合う方もいらっしゃると思います。

この毛筆・非毛筆の選択は相性がありますので、人によって違います。
全部「毛筆」派が多いと思いますが、管理人は効果だけ毛筆、ツヤベタ系は「非毛筆」派です。

ここでは黒と、黒以外のカラーもあるものを分けて記載し、その中で毛筆と毛筆でないタイプに分けています。
ピグマなど、黒ブラシとカラーブラシ両方あるものはカラーの方に分類してあります。


*黒*

毛筆タイプ

冠婚葬祭、年賀状、書簡暑中見舞い、宛名書きに!墨液くれ竹筆 中字 【22号】

呉竹 墨液くれ竹筆 中字(22号)

ベーシックなタイプの毛筆タイプ筆ペンです。
カスリなどの効果も出しやすかったです。


コピック画箋筆

コピック 画箋筆

マルチライナーブラシと違い、筆部分がかなり長くなって機能が向上し、
少し値段も上がっています。
普通の筆ペンより若干ぼそぼそしやすい感じもしますが、ツヤベタも一応対応できそうです。


ぺんてる ぺんてる筆 うす墨

ボディが薄紫色の、弔事用の商品です。毛筆で、インクはほどよいグレーです。
アミのないグレーを出したかった高校生時代、
絶対だめだろうなと思いつつ、試しに漫画原稿に使ってみました。
…見た目以上に塗りムラが印刷に出て無理でした。本来の弔事用にのみ、ご使用をおすすめします。


くれ竹 万年毛筆 卓上型(8号)

毛筆タイプの中では、細く繊細な感じが出ると思います。
少女漫画的な細かめのツヤベタにも対応しやすく、毛もバラけにくいと思います。
クレタケなのでコシも程よいです。

値段は微妙に高く見えますが、カートリッジ2個付きなので、普通かと思います。
くれ竹の筆ペンはいっぱいあるので、「8」という数字で探すか、
「オレンジ台紙に 万年毛筆」って書いてあるものを探すかすると早く見つかるはずです。

その他の毛筆タイプ筆ペン:
くれ竹 墨液くれ竹筆 極細(24号)(これはまだ使ったことがないのですが、極細なのでツヤベタに向いているそうです)
など

*黒*

非毛筆タイプ筆ペン

ぺんてる ふでペン <細>

全体が黒ボディの商品です。
細い毛がたくさんあるタイプではなく、太い一本のフェルトの固まりの筆で
毛筆タイプほどふにゃふにゃではありません。
漫画画材でいうとコピックシリーズのスーパーブラシに近い方向性と言えると思います。
管理人が使ったフェルトタイプの筆ペンではこれが一番ベーシックだと感じました。
穂先はわりと長めです。


パイロット 筆ペン 小筆軟筆

ツヤベタ用に非毛筆タイプの中からかなり試してみて、個人的に良かったのがこれ→でした。
軟らかくコシも強くないので、扱いが難しい(力加減を間違えると線がつぶれがち)のですが
ぺんてるふでペン細よりも細く、ツヤベタなど かなり繊細に決まります。
少女漫画など繊細さが要求されるものには特に適していると感じます。
本体もかなり細身なので、その点でも女性向きです。

やわらかすぎるとコントロールする自信がないという方はやめた方がいいかもしれません。
それと、まさに「小筆」で細いため、大味な表現には向きませんのでご注意下さい。

同じ名前で直液式のタイプもあり、そちらも同じように軟らかい感じです。


セーラー 新携帯ふでペン 両頭 墨液

セーラーは最初に筆ペンを作ったメーカーで、現在でも一定のシェアと評価を得ています。
というと高級なイメージですが、こちらは100均(ダイソー)で購入しました。

この新携帯ふでペンは、極細の方はしなやかでかなり細く、良かったと思います。
中字の方はフェルトタイプながら、やや硬い独特の描き味でシャープな感じです。
セーラーの筆ペンはコシがちょうど良い、と感じます。


その他のブランド:
くれ竹 ふでペン軟筆かぶら (33号)(かなり太くて短めの穂先です、ツヤベタなどには間違いなく太すぎます)、
ゼブラ 筆サイン(筆っぽい質感ではないです)、
トンボ 筆乃助しっかり仕立てしなやか仕立ての2種があります。
普通ここまで先端が短いと、ただのサインペンに近いタッチになりがちなのですが
これはちゃんと筆っぽい処理も少し効いていい感じです。
しっかり仕立ての方が硬めなので、コントロールがしやすく小さめのベタなどにも使えそうと感じました)など


*黒以外のカラーがあるもの*

サクラ ピグマ ブラッシュ

筆部分がマルチライナーブラシより長いです。
また黒やローズなど、ミリペンタイプの普通のピグマより多い10色の色バリエーションがあります。
コシがあるため表現力はそれなりにありますが、かなり細めなので破損に注意が必要です。

あかしや水彩毛筆「彩」〔CA200〕

あかしや 水彩毛筆 彩

柔らかい描き味と筆らしいカスリが出せていい感じです。
色も20色と豊富で、簡単に筆のタッチを楽しめます。



コピックマルチライナー ブラシ

ブラシ部分がかなり短い(Brush-Sに至ってはニブ可動部の幅1mm×長さ2mm程です)ので、
筆のような柔軟かつ強弱をつける作業はかなり難しいです。
かといって太さがあるわけでもないので広範囲塗りにも向かず、使いどころが少ないかも。
色バリエーションは黒とセピア2色です。

マルチライナーSP ブラシ

筆部分はマルチライナー↑のブラシSと近いです。
ブラシ部分と、インクカートリッジが販売されていて交換ができます。
カラーバリエーションは12色、マルチライナーブラシと同じ色はセピアのみで
黒はありません。

その他のブランド:くれたけ 筆日和(↑「あかしや 水彩毛筆 彩」と同じような、
カラーラインナップのある筆ペンです)、
ぺんてる カラーブラッシュ(筆先に、違う色の筆ペンの先をつけて少ししみこませ、
書きながら元の色に戻るまでのグラデーションを楽しむこともできます。
インクカートリッジが発売されています)
ポスカ(定番文具です。いわゆる筆ペンとは違うのですが、穂先の形状と色ラインナップのためここに併記します。
どう考えてもインクがある(開封後まだちょっとしか使っていない)のに出なくなることがあり
まずフタをして振ったあと、あけて穂先を紙につけて何度か上下にカチカチすると
インクが出ることがあります)
など


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